投資していますか?ポニおです。
今回は、私がよく耳にする「投資をしない人たちの主張や理屈」をとりあげ、それでも投資をするべきという理由についてお話ししていきたいと思います。
2024年に入り、新NISAが始まり、日経平均株価は4万円の大台を超え、世間の投資に対する関心が高まりつつあることは明白です。
しかし、残念なことに、私の周りの友人や同僚には、投資に興味や関心はありつつも、未だ投資を始めることに踏み切れない人が多くいます。
そんな人たちに「何故投資をしないのか?」と聞いたとき、返ってくる答えは概ね次の4つに分類することができます。
- 投資は難しい。よくわからないから
- 投資は怖いもの。お金が減るかもしれないから
- 投資にかけられるほどのお金がそもそもないから
- 仕事や生活が忙しく、投資をする暇がないから
人それぞれには生活や考えがあるわけですから、無理強いはできません。
しかし、私からすればそれらすべての理由は、
取るに足らないもの、投資を始めない理由になりえない些細なもの
と思っています。なんてもったいない…と感じずにはいられません。
今回の記事では、上記4つの理由を解きほぐし、投資をすべきであると主張していきたいと思います。なお、長くなりそうなので分割し、本稿では理由①と②について記載しています。
是非後編も併せてお読みください。
目次
①投資は難しい…⇒それホント?
もっともよく聞く理由の一つかもしれません。投資は
- 頭のいい人がやっているイメージ
- 専門用語が多く、チンプンカンプン
そういった意見があることはわかります。
しかし、投資は最低限の知識さえあれば誰でもできますし、ほとんどは経験がものを言う世界であります。
投資は奥が深く、複雑な側面があるのも事実ですが、仕組み自体は極めて単純です。
【株式投資について】企業の発行する株式をお金で買う。すると
- 企業から半年に一度、配当金がもらえる(株価の0~4%ほど)
- さらに、株主優待(商品券やカタログギフト、自社製品など)がもらえる企業もある
- 株価は変動しており、買った時より高い値で売れば儲かる
あくまで株式の基本的な収益の仕組みを紹介しただけなので、これが全てではありません。この仕組み、難しいでしょうか?
また、もう一つメジャーな投資として、「投資信託」があります。
これはもっと単純です。「投資信託」は、様々な企業の株を集めたパッケージのようなもので、その中身(どこの株をどれだけ買うか)は、プロの投資家に任せる、というものです。
当然、中身は株なので、日々、値は上下します。しかし、プロによる分散投資は精度が高く、将来的に値上がりすると信じることができるものとなります。
投資信託に対し、投資することがいかに得であるかは長い歴史が証明しています。ましてや、100円からでも買うことができ、非常に融通がきく投資であるとも言えます。
言葉で説明して、全てを理解してもらうことは難しいかもしれません。なので、実際に買ってみる、つまり「実践あるのみ」「経験がものをいう」ということになります。今はネット証券が非常に発達しています。基本中の基本だけ理解できれば誰でも投資家になれる、そんな状況となっています。
小難しい知識は必要ありません。やってみればわかります。これでも難しいと言いますか?
②投資は怖いもの、損をするかもしれない… ⇒投資しないことこそ損をするリスクが潜んでいます
これも非常によく聞く意見です。
この意見をいう方は、保守的な考えの持ち主なのかもしれません。私の意見は、
- リスクは投資に限らない。世の中にはたくさんのリスクがある
- お金が減るリスクは確かにある。しかし、そのリスクは投資をしなくても同じ
- 投資をするリスクにばかり目がいって、投資をしないリスクについて検討されているか?
です。それぞれ解説していきます。
リスクってそもそも投資だけの話じゃない
そもそもの話ですが、私たちは投資に限らず、様々なリスクに身を置いて生活しています。
例えば、車に乗って出かければ交通事故が起きるかもしれません。
車でなくても、外を歩くだけで転んでケガをしたり、空から何かが降ってきて当たったり、事件に巻き込まれるかもしれません。
家から一歩も出なかったとしても、突如戦争が起こるかもしれません。大地震に見舞われるかもしれません。強盗に押しかけられるかもしれません。
つまり、可能性は限りなく低くとも、誰しもが常にリスクのある中で生活をしています。
これらのリスクを恐れて外出を控えたり、地震の保険に多額の保険料を支払ったり、セコムなどの自衛手段を用いたり…していますか?皆が皆そういったことは考えず、リスクを承知の上で行動をしているはずです。
私に言わせれば、投資についてのみリスクを気にしても仕方がない、ということです。
投資を「するリスク」と「しないリスク」
そこで、こんな声が聞こえてきそうです。
「投資は、やらなければそもそもリスクが発生しないじゃないか。」
一見すると正しいようにも見えますが、大きな前提が抜け落ちています。
それは、「投資をしない場合のリスクが全く考慮されていない」ということです。
投資をしない、これはつまり、現金による預金債権のみで資産を築く、ということです。
この記事を書いている2024年5月現在、日本銀行総裁がマイナス金利を解除する、と発表し、預金債権に対しても、今までより金利がつく、つまりは多くの利子がもらえるようになることが見込まれます。
しかし、今日本で問題になっている「インフレによる物価上昇の影響」は、こんな預金金利の上昇によりカバーできるレベルのものではありません。
電気ガス水道などのインフラから、物の価格からありとあらゆるものの値段が上昇しています。これにどう対処しますか?給料が上がるのを待ちますか?
現金は、インフレに弱いのです。つまり、現金はインフレのリスクに対応できないのです。
一つ、例え話をします。
ある社会人男性が、毎月の給料からせっせと貯金をし、月5万、10年で600万円貯めたとします。
この男性には夢がありました。600万円するレクサスの新車を買うこと…
10年経った今、夢を叶える時が来ました。レクサスのディーラーにいき、新車購入の手続をしようとしたところ…なんと、新車の最低価格は800万円まであがっており、車を購入することはできませんでした…
あくまで例え話ですが、実際に起こりえることでもあります。
要するに、10年前の600万円の車(物)の価値が、現在では800万円にまであがった、ということになります。
10年前、お金を貯めようと決意をして、預金に5万円を入れたあの日…この5万の価値は、10年経った今、600万÷800万=3/4、つまり10年後では3万7500円分の価値しかなくなってしまったということになります。
そんなの、例え話でしょ。…でも、昔を思い出してみてください。
私が子どもだった平成の初期、自動販売機では定価80~90円のジュースが並び、コンビニでは肉まんが88円くらいで売られていたと記憶しています。また、マクドナルドでは激安でハンバーガーが販売され、一度に10個買ったとしても、数百円で済んでしまう、という時代がありました。
今はそんなことはありません。缶ジュースは130円が定価です。その差、1.5倍以上!
これだけを基準に考えると、当時1万円で買えたものは、今は1万5千円以上払わないと買えない、ということになります。言い換えれば、当時所持していた1万円は、現在の7000円くらいの価値しかないということになります。物の価値が現金価値を上回り、実質現金の価値が目減りする、これがインフレです。
現金は、その資産額そのものが変動するリスクは限りなく低いかもしれませんが、価値そのものが変動する影響をモロに受けるリスクに常にさらされています。
これに対抗するのが投資です。
インフレにより物の価値があがっても、企業収益の増大につながることによって配当金や株価に良い影響を与えれば、結果として投資家に還元されます。
預金だけでは守れない現金価値の目減りも、投資に回しているお金があれば、社会経済の波に乗ってインフレの影響下にあっても、現金ほどのダメージを受けずに済むのです。
物事はバランスが重要です。
持っているお金全てを投資に回すことはあってはなりません。
しかし、持っているお金全てを預金にすることもまた、非常にリスキーな選択であると言えます。
ここまでのまとめ
いかがでしたでしょうか?長い文章が続き、わかりにくかったなら申し訳ありません。
本日の記事は、要約すれば
投資は難しい⇒やってみればわかるシンプルな仕組み。挑戦あるのみ!
投資はリスキーだ⇒投資しないこともまたリスキーだ
ということになります。
皆さんの心をほんの少しでも動かすことができたのなら幸いです。
次回は「その2」と題しまして、お金や時間がないという意見への投げかけを行っていきたいと思います。長文を読んでいただきありがとうございました。
ぜひ一緒に投資をして心豊かな人生を送りましょう。