こんにちは。投資の酸いも甘いも感じたことのあるポニおです。
今回は、投資のリスクについて解説していきます。
投資をやったことがない人は、投資についてどのようなイメージを持っているでしょうか?
怖い?危険?頭のいい人だけがやるもの?
それらは皆、投資を知らない人が吹聴したデマです。
投資をやったことがある人は、そんなことを言いません。
この記事では、世間で言われている投資のリスクや危険性についてお話しします。
目次
投資のリスクって何?
「投資にはリスクがある」とか、「投資は自己責任で」と、証券会社の注意喚起には必ずこれらの言葉が記載されています。
では、そのリスクの具体的中身とは?そしてどれほどのリスクがあるのか?
以下、解説していきます。
投資のリスクについて
投資とは、経済の波に資産を乗せることです。
その波の塩梅によって、上げ基調になることもあれば、引き潮になることもあります。
引き潮の際、投資した資産を水揚げしようとすれば、十分なリターンが得られないどころか、最初の投資額よりも低い資産となってしまうことになります。
これが投資のリスク、つまり元本割れというやつです。
せっかく投資したのに、資産が減ってしまうことです。
しかし、このリスクは、「仮の姿」でもあります。
「仮の姿」のリスク
投資すると、株式であればお金が株に、投資信託であればお金がファンドに形を変えます。
そして、経済の波に揺られ、日々株価やファンドの価格はあがったりさがったりします。
では、これらの株価やファンドの価格が上がった瞬間に「儲け」となり、下がった瞬間に「リスク」となりますか?当然、なりません。
何故か。それは、株価やファンドの価格はあくまで「その時点で買ったとき、売った時の価格」であって、単なる目安となる価格であり、確定している価格ではないからです。
100円で買った株があり、翌日90円に下がったとしても、その時点で売らなければ、10円の損、とはならないわけです。
ですから、正に絵に描いた餅。あくまで「仮の姿」でしかないわけです。
いくら株価が下がろうと、いざ売るときに、買ったときの価格より1円でも高くなってさえいれば、それは「1円の儲け」であって、それまでのマイナス状態はまったく考慮する必要はありません。
だからこそ、余剰資金で投資することが重要
前回の記事にも一部記載しましたが、投資はくれぐれも余剰資金、つまり投資用に貯めておいた資産で行ってください。
例えば、生活費の一部とか、今後使う予定の決まっているお金を使ってしまうと、「仮の姿」の時に、値下がりしているなどで手放したくないタイミングで売却することを検討せざるを得なくなります。
逆を言えば、企業の業績や配当の内容、今後の動向などで、「いつかきっと株価は上がる」と信じられる限り、値下がりしようが持ち続けることで、±0からプラス域にまで株価が変動することを気長に待つことができます。
「仮の姿」を「真の姿」にするのは、株主であったりファンドの所有者自身です。焦りさえしなければ、勝率は決して低くはありません。
たまに見かける「狼狽売り」にご注意
投資の経験があまりない人などに、たまに見られる「狼狽売り」にご注意ください。
狼狽売りとは、一時的な株式市場全体の下落などの影響で、持っている株の株価が大きく下落し、「これ以上の値下がりに心が耐えられない」として、売りたくないタイミングで株式等を売ってしまうことです。
これは、結果的に投資の勝率を下げてしまう、やらない方がいい行為です。
投資は生活資金にも気持ちにも余裕がないと、うまくいきません。
将来的にうまくいくとしても、その過程でドギマギして苦しいものになってしまいます。
余剰資金を使っている限り、究極は「どれだけ値下がりしたとしても、生活に困ることはない」はずです。
株式やファンドは、一生上がり続けることはありません。
必ず下落局面、下落の時期が来ます。
その時に、喜んで買うのか、狼狽して売るのかでは、将来的な投資の結果に大きく差がつくこととなります。
何事にも余裕をもって臨むことが大切です。
投資のリスクとの向き合い方
投資は、言うまでもありませんが「元本保証」ではありません。
やり方や投資した人の判断により、損をする可能性が常にあります。
そんな投資のリスクとの向き合い方について、解説をします。
投資はリスクを負ってでもやるべきなのか?
投資におけるリスクは、投資した資産価値の目減りの可能性です。
では、どんな時に目減りするか。それは先に説明した通り、「資産価値を確定したくない下落の局面において、株式やファンドを売らざるを得なくなり、損益を確定させたとき」です。
では、その可能性の高さはどうやって決まるでしょうか。
それは、長く保有すればするほど、高い波も低い波も見極めるチャンスが巡ってきますから、長く保有できる余裕がある限り、リスクはどんどん低くなっていきます。
投資は、心のゆとり、余裕と長い時間行うことの前提があって、成功に近づけるものです。
焦ったり、他人の言に惑わされたりすれば、リスクは上昇します。
そういったことは、経験をしていかないと感覚として身につけづらいところはあるかもしれません。
「リスクは絶対に負いたくない」という意見の方もいるかもしれません。
しかし、その考え方は危険です。
なぜなら、私たちは生きている限り、投資に限らず必ずどこかでリスクを負っています。
交通事故にあったり、空から物が降ってきたり、ひったくりにあったり詐欺にあったり…普段考えもしないことであっても、ありえないことではありません。
そしてお金も、投資をしなければ安全、貯金さえしていれば安全、ではありません。
現金で持つことには、それ相応のリスクがあります。
詳しくは過去の記事に載せていますので、是非ご覧ください。
結論としては、「投資はリスクを伴う。しかし、それは投資だけの話ではない。そして投資せず現金で保有することもまた、リスクを伴う」です。
適正なリスクと向きあうことが、投資とうまく付き合う方法
最初から持論を少し展開させていただきます。
皆さんは、投資をするにあたって、「損をする可能性がある=やるべきではない」という理屈に対し、そうだと思いますか?
さらにもう一つ、「その損をする可能性(=リスク)が、1%ほどのかぎりなく低いものである場合にも、それをやるべきではないと考えますか?」
例えば、何も考えず、初心者が手を出すには相応しくないファンド(新興国の通貨など)を大量に購入したりすれば、リスクはそれ相応に上がります。
逆に、「過去の歴史上、長期間保有し続けた人は誰一人損をしたことがない」という統計を持つインデックス投資については、過去データだけで見れば、リスク0です。つまり、勝率100%です。
リスクは、やり方や内容によって100にも1にも0にもなります。
低ければいい、というものではありませんが、「許容できる範囲で、うまくいった時に十分なリターンが得られるなら、それに投資する」ことは十分に理にかなっていますし、その投資に人生のすべての資産をつぎ込む、というものでさえなければ、いくらでもやり直しがききます。
そして当然、「許容できる範囲」は、人によって違います。
仮にタイミングが悪く、株価やファンドが暴落し、投資した資産の半分が失われたとして、「もう嫌だ」と投げ出し、二度と投資をしないと決めるのか、「そういう時期もある。そして今後上がる時期もくるはず」と信じて待てるのか。
心を痛め、傷つけ、ストレスフルになってまで、投資などすべきではありません。
しかし、過度にとらわれすぎて、気にしすぎることも、心の毒です。
心配ならばまずは小さく、許容できる範囲を自分で決めてやってみることがいいと思います。
私が考える投資との向き合い方
万が一、資産が目減りしたとしても、少なくとも私は気にしません。
そういう経験をしたことも投資における財産ですし、世の中には絶対はないと割り切っていますし、目減りもすれば増加もすることを経験しているので、損をした気分にはなりません。
どうしても資産を減らしたくはない、損をするのが死ぬほど嫌いだ、という人がいたとしたら…少なくとも、現金で保有し続けることもそれ相応にリスクがある(盗まれるリスク、詐欺にあうリスク、インフレで価値が目減りするリスクなど)ので、結局は絶対安全地帯など存在しないのです。
だから、割り切るしかないと思っています。
失敗したらその時はその時。投資で資産価値が増えれば儲けものだし、目減りすれば次はうまくいくように軌道修正するのみ。
一回一回の結果に一喜一憂したり、損したことを嘆いたり、逆にうまくいって巨万の富を築いた人に嫉妬したり…「投資は自己責任」とはうまく言ったもので、一度の出来事や他人を気にしても仕方がありません。
ただ、少なくとも投資をすることで、「投資をする」ことの経験と選択肢を得たことは紛れもない事実ですし、経験した後に続けるか止めるか選ぶのも自由です。
現金で持ち続け、常にリスクにさらされつつ資産が上がる可能性がほとんどないよりかは、投資に挑戦し、継続することで資産を維持しかつ増やすチャンスを掴む人生の方が、よほど楽しいと私は考えます。
まとめ
長くなりましたが、お金が全てではありません。
しかし、お金があった方が幸せにより近づけるのも事実です。
そんな可能性を与えてくれる投資を毛嫌いし、真向否定し、実践しないのは、それだけで一つ、人生を損してしまっていると私は思います。
それよりは、まずは行動に移してみる。チャレンジしてみる。やってみて「違うな」と思えば、次の何かに挑戦する。
立ち止まって考えるばかりで、何もしない時間や姿勢こそ、時流から置いてけぼりにされ、結局は機を逃すことにつながります。
やってみると、「こんなものだったのか。」とハードルの低さに驚くことはザラにあります。
是非、色々なことにチャレンジしてみてください。
私も今後も、投資にチャレンジし続けます。