こんにちは。投資日和ですね。ポニおです。
今回は、何故投資することで資産が増えるのか、その仕組みについて解説します。
投資投資というけれど、投資したら具体的に何が起きてどうなるのか。
そういった疑問点を解消できたら、と思います。
結論から言います。
このブログで進めているのは①高配当株投資 ②インデックス投資ですが、それぞれで若干の資産の構築過程が異なります。
①であれば、配当金をもらう。そして場合によっては、買った時より株価が上がった株を売ることで、その差益で儲けを発生させる。
②であれば、投資したお金を運用益として、プロがファンド(株の詰め合わせパッケージのようなもの)を運用してくれますので、基本的には待つのみ(もしくは追加投資を続ける)。
そんな状況となります。
この記事では、そのうち、高配当株投資で得られるインカムゲインについて解説していきます。
キャピタルゲインについては、別記事を作成していますので、こちらも是非ご覧ください。
目次
高配当株投資の仕組み①インカムゲイン
インカムゲインとは、企業から株主に対して支払われる配当金です。
企業は、株主が株を買うことで発生したお金を、企業の中で設備に投資したり新商品開発に使用したり、広告宣伝したりと様々なことに運用します。
そして3か月に一度発表される決算書においては、一株あたりが生み出した収益が表示されます。こんなことも計算できてしまうんですね。
配当金の仕組み
株が生み出した収益については、当然、株主に還元しないと株主が離れていってしまうので、それを様々な形で分配します。
その一つが配当金です。
配当金は、高配当株であれば、株価の3~4%くらいのリターンが見込めます。
例えば、一株2000円の株価の企業があったとして、この企業の配当利回りは3%だとします。
100株20万円で購入し、権利日(配当金が得られる基準となる日)をまたいでその株を保有することで、概ね3か月後には配当金が振り込まれます。
また、配当は半年に一度、上期と下期で発生する企業が多いです。
20万円の3%=6000円、そのうち20%が税金として差し引かれますので、概ね4800円。
つまり上期2400円、下期2400円、という形で振り込まれます。
もちろん、企業業績によってあがったりさがったりしますし、業績が悪いと配当なし、ということもありえます。
これはあくまでたとえ話ですが、どうでしょうか。
ただ銀行に預けているだけで、20万円は年間4800円の利益を生むでしょうか?金利がついたとしても、おそらくその100分の1程度の金額すら厳しいでしょう。
配当金の話に戻りますが、これが200万円だったら(1000株だったら)その10倍ですから4万8000円相当の配当金がもらえる、ということになります。
配当金は、チリも積もれば山となるのごとし
先ほどの例え話を見て、「なんだ、そんなものか」と思った方もいるかもしれません。
しかし、侮ることなかれ、配当金のパワーは馬鹿にはできません。
なんせ、企業の株を買って後は寝ているだけで、一年に数%利益をもたらしてくれるわけですから。
その間、企業は業績を上げるために様々な努力と試行錯誤、苦労を重ねています。
株主は、確かに株の購入という形で出資しましたが、それだけです。
出資した後の運用は企業に任せて、後は寝ているだけで勝手に、自動的に、配当金が入ってくるのです。
正に不労所得、何にもせずともお金を得られる最たる極みだと考えます。
そして、この配当金、投資すればするほど、当然にリターンは増えます。
月に1万円、3万円、5万円と不労所得が増えていくのは、想像するだけで楽しくて仕方がありません。
株を持ち続けることで、当初の出資額をいつか上回る!
20万円を株を買って投資して、年間4800円のリターンを得られる例を紹介しました。
当然、2年目にもさらに4800円入ってくるわけですから、2年で計9600円得られたことになります。
では、10年経つと…4万8000円になります。20年では…9万6000円になります。もはや投資した株の購入額の半分ほどです。
つまり、株そのものは手元に持っておきながら、その権利は毎年発生するので、いつか投資額まで迫らせることができるということです。
もちろん、保有している間に株価は変動しますし、配当金も変動します。
企業は当然、より多くの株主に株を買って欲しいわけですから、企業努力を怠りません。
私たちは、その恩恵を株を買うことによって得ることができる、というわけです。
仮に2年目で先ほどの例の株が100円値下がって1900円になってしまったとしましょう。
株価としては、1万円の損です。
しかし、配当金で既に9600円を得ていることを考えると、ほぼトントンです。
さらに、この1900円の株は、売らなければただの絵にかいた餅です。
要するに、売らない限りは1万円の損益は発生しないので、事実上、単に値下がりした段階では損は発生していないのと同じ、ということになります。
インカムゲインの注意点
インカムゲイン、配当金はただ株を持っているだけで得られる不労所得だ、と言いましたが、2つほど注意点を紹介したいと思います。
注意点①企業の業績はチェックする
買った後はずっとほったらかし、ということは推奨しません。
もちろん、毎日気にする必要はありません。
せめて3か月に一度の決算の時くらいは、買った株の企業の業績をチェックしましょう。
株価は企業の成長性、未来の行く末を受けて大きく上下します。
株価が下落していて、業績もイマイチであれば、このまま持ち続けるべきなのか、よく考える必要があります。
業績が下がれば企業も配当金を出している場合ではなくなってしまうわけですから。
注意点②分散を心掛ける
株を買う企業の業種は、分散しましょう。
例えば、配当利回りが良い、という理由だけで銀行株ばかりを買うのはやめましょう。
それは、経済の動向を受けて銀行株全体の業績が悪化したり、下落相場に入ったとき、目も当てられなくなるからです。
経済はシーソーのような動きをしていて、何かの業種が上がれば何かの業種は下がります。(もちろん、業種全体で上がったり下がったりするときもありますが)
その影響をモロに受けることのないように、建設・小売り・銀行・金融・サービス・鉄鋼・電気…など、業種を分散させることで、マイナスの影響をちらすことができるのです。
おまけ
他にも様々な株主還元がある!
配当金の仕組みについてお話ししましたが、株主還元は配当金だけではありません。
たとえば、「株主優待」というものもあります。
これは、株主に対して物を送付する、という還元方法です。
自社製品だったり、クオカードだったり、割引券だったり、カタログギフトだったり、企業によって異なります。
しかも、配当金+株主優待品、という企業もたくさんあるわけですから、かなりお得感があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
配当金は、もらってうれしい不労所得です。
最初は「こんなものか」という小さい額かもしれませんが、その一歩を踏み出すことこそ大きな価値があると思います。
株を買うことで企業のことをよく知るきっかけにもなります。
株を買って知ったこと、それは、日本の企業は、本当に優秀だということです。
次回は、キャピタルゲインについて解説します。ありがとうございました!