こんにちは。これから夏本番、投資の季節ですね!ポニおです。
今回は、前回のインカムゲイン編に続き、キャピタルゲインの仕組みについて解説していきます。
キャピタルゲインとは、簡単に言うと株そのものの値上がり益です。
これを日々、狙って株の売買を繰り返す職人をデイトレーダーといいます。
中々ディープで様々な手法もあり、難しい世界ではありますが、さくっと覗いてみましょう。
目次
高配当株投資の仕組み②キャピタルゲイン
株価は、毎日変動しています。
当然、誰しもが安いときに買いたい、と考えていますが、株価の予測は大変難しく、プロであっても予測しきれない世界です。
株価が影響を受けるものは、企業の業績だけではありません。
業種の影響、市場の影響、雇用統計や物価指数、日銀の会合やFOMCと呼ばれるアメリカでの金融会合など、様々な要素が複雑に絡み合います。
なので、結論から言って、株価がどうなるか予測しても仕方がない部分があります。
それでも一応の、目安となる買い時があるので、少しだけ紹介します。
その1 権利日の翌日
前回のインカムゲイン編でお話ししましたが、株の配当金を得るには、権利日(配当金が得られる基準となる日)をまたいでその株を所有している必要があります。
つまり、権利日の前日に株を手放すと、それまで数か月間、株を持っていたとしても、配当金や株主優待を得る権利は発生しません。
逆に、権利日当日に株を手にしてさえいれば、その日数がたった1日であったとしても、権利が発生し、配当金や株主優待を得ることができる、という風になっています。
この理屈から、権利日の翌日には、株を早々に売りに出す人が多くなります。
つまり、権利日の翌日以降は、株価が下がりやすいタイミングということが言えます。
これは、露骨に配当金さえもらえれば、その株を持っている意味がないと判断している人がいるということでもありますが、配当金をはらう=企業の資産が目減りする、ということも含んでおり、その要因は様々です。
結論から言って、欲しい株があって、目先の配当金や株主優待にこだわらないのであれば、権利日以降を狙ってみるといい、ということになります。
その2 暴落時
株価は、複雑にからみあった経済事情と、世界中の株主や企業投資家と呼ばれる、仕事で株を売買している人達の都合と思惑によって日々変動します。
業績があがっているのに、株価が急降下することもあれば、いわゆる「出し尽くし」と呼ばれる、悪材料が出尽くしてこれ以上悪い評価を下せない、というタイミングで上げに転じることもしばしばあります。
そんな中、全ての株が一律に、大幅に下落することがあります。
それが「暴落」というやつです。
暴落はいつ来るか、予測ができません。
自然災害でいえば、東日本大震災の時は、日本の株価は急降下しました。
また、コロナショックの際も、世界中で株価が大幅に下落しました。
経済事情でいえば、リーマンショックによる株価急落も記憶に新しいところです。
よく、投資を恐れたり投資をすることに踏み出せない人達の言い分として、「暴落が怖い」という声を聴くことがあります。
しかし、私からすれば、暴落は怖くはありません。
暴落が怖いのは、「株を現金化しなければならない事情があるのに、暴落に見舞われてしまった」時だけです。
現金化しなければならないのであれば、株を大安売りする羽目になるからです。
しかし、現金化を急いでいない、現金化しなくていいという立場の人たちからすれば、暴落がひと段落し、収まって、通常の経済情勢に戻ってから、売りたい株を売ればいいだけです。
暴落は急にやってきて、いつ収まるかはわかりませんが、一生収まらない、なんてことはありません。
明けない夜はない。それは歴史が証明しています。
むしろ、暴落時に余剰資金があるのであれば、欲しかった株が大安売りされているわけですから、買いの大チャンスということになるわけです。
キャピタルゲインの注意点
キャピタルゲインは、買った株を売った差益で儲けることであり、状況によっては、買った株が2倍、3倍、10倍で売れることもあります。
しかし、そんな魅力的なキャピタルゲインにも注意点があります。
注意点①そもそもキャピタルゲインを狙ってはいけない!
キャピタルゲインは、「値上がりしたらラッキー、儲けられたらラッキー」と思う程度にとどめましょう。
最初からキャピタルゲイン、つまり値上がりを期待して買ったところで、うまくいくかどうかはわかりませんし、それが簡単に出来たら世界中みんなデイトレーダーになっています。
それに、このブログでおすすめしている高配当株投資は、インカムゲインを主に収益として考える投資スタイルであって、キャピタルゲインは目的ではありません。
先に説明したとおり、株価は様々な要素が複雑にからみあい、上下を繰り返しています。
値上がり益を見込んだキャピタルゲイン狙いで、株を購入するというやり方はおすすめしません。
注意点②株価の上下に一喜一憂しない
株価は、日本では平日の午前9時からお昼休みを挟み、午後3時まで常に変動しています。(夜間取引所では、それ以外の時間帯でも変動はしていますがここでは割愛します。)
株を買ったことがない人は、そういった変動を常にパソコンの画面越しに観察していなければいけない、みたいなイメージを持つ人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。
そもそも、高配当株投資は、株価が上がろうが下がろうが、配当金さえ得られればそれで目標達成なのですから、株価を常に観察している必要もありません。
しかし、株の値動きは気になってしまいますよね?
気にするのも構いませんし、好きなタイミングで覗くのも構いません。
それもある種、株式投資をした者の楽しみでもあると思いますし。
しかし、その値動きで心が乱されてはいけません。
株価が変動するのは当たり前のことなのですから、上りもすれば下がりもします。
そして、よほどのことがなければ売らず、ただ配当金を受け取ることを目的に買った株なのですから、そんな値動きで一喜一憂することは本当に無駄ですし、単なるストレスに他なりません。
これも、投資に慣れてくれば自然と解消されるとは思いますが、とにかく心を乱されないようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
株を、買ったとき以上に高い価格で売る。
とても基本的なことですが、いつ上がるのか、上がらないのか、どれくらい上がるのか、それはまさしく神のみぞ知る世界であって、誰にも予測がつかないものとなります。
買ってみた株について、運よく値上がりし、配当金も高くなく、手放しても良い株。
それであれば初めて売却し、キャピタルゲインを得ることを検討してみてもいいかもしれません。
くれぐれも、最初からキャピタルゲイン狙いで株を買うことのないようにしてください。